原価の話。
一度ブログで書いたかも知れませんが、久しぶりにもう一度書きます。
大分前の話、学生が話していた事を思い出しました。
「コーラの原価って知ってる?めっちゃ安いねんで。」
確かにその通りです。ほぼ水ですから凄く原価は安いです。店で並んでいる物について原価を知るとビックリするぐらい安い物もあります。
続けて学生はこう言ってました。
「なんで高いんやろ…」
良い疑問だと思います。原価は安いです。ただ、ここには人件費や輸送費等他の経費と言う概念が抜けています。
原価で売ろうとすると売らないでしょう。実際商売をしていて原価割れをする商品を見るのは、商品の賞味期限が切れる寸前である事や商品としての価値が無くなった物になります。
1つの物に沢山のコストがかかっています。これを総合して尚且つ売る方の利益を上乗せして初めて価格が生まれてきます。物を安く買うと言う行為はそのコストが何処かでしわ寄せが来ています。これが人件費になるとリストラ等の動きに繋がっていきます。
安く買う事は良い事だと思います。家計を守ると言う点で必要でしょう。ただ、皆が皆その動きをすると給料に繋がっていく危険性も有ります(これを経済学の用語で言うとデフレスパイラルと言います)。「安かろう悪かろう」と言う様に安物は質も下がってきます。「無理をしてでも高い物を買って下さいと言う訳では有りません」が、景気回復のキーポイントの1つとして「消費」が挙げられます。昨日のブログとは相反するものになってしまいますが、ある程度「安さ」を基準では無く「良い物」を買う事を基準に動かないと恐らく、景気回復が遠ざかっていくのでは無いかなと危惧しております。
今回は会計から見る経済について書きました。
ではでは。
大阪市西区の税理士・FP事務所、門田会計事務所。
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