明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。

今年の最初のブログはFacebookページよりそのまま転載という形になります。

この年末年始にかけて様々な税務(関連を含む)動きが有りました。
一番大きかったのは、税制改正大綱が出た事だと思います。
<税制改正大綱>
○ 法人税の税率について減税する(実効税率を15年度に2.51%、16年度に3.29%以上引き下げる)
○ 上記の減税による財政補填の為に外形標準課税の強化及び欠損金の繰越の制限等を設ける(中小企業については適用外)
○ 贈与税の非課税に「結婚・育児」枠を新設し、子供を産みやすく育てやすい税制にする
○ 子供版NISA(株式投資の非課税制度)を設ける
○ エコカー減税の見直し
○ 地方移転を積極的にする企業に優遇税制を設ける(3大都市圏等は除く)
○ 空き家対策として、空き家については軽減税率の適用が無いものとする
○ ふるさと納税の限度額を引き上げる(2倍に)
○ 企業の3万円以上の領収書の7年間の原本保存について、電子データ保存を可能にする

ざっと簡単にまとめるとこんな感じです。

次に今年行われる流れとして…
<税と社会保障の共通番号(マイナンバー制)>
○ 今年の10月より順次個人ひとりひとりに番号が振られていきます。この番号を使って年末調整や確定申告をする事になります。ただ、このナンバーを使って実際に運用するのは来年(2016年)1月からとなっております。

最後に今年の1月より変わった制度について…
<所得税及び相続税(贈与税含む)の改正>
○ 今年から所得税及び相続税ならびに贈与税の最高税率が55%になりました。
○ 親・祖父母→子・孫(20歳以上)の贈与税については額によっては軽減される税制度に変わりました。
○ 相続税の基礎控除が5,000万円+法定相続人×1,000万円から3,000万円+法定相続人×600万円に変わりました

これが主な改正です(上記以外に細かい改正も入っています)。

今年のこの改正に関して相続税の節税対策として、生命保険の活用や投資不動産の活用等の営業があるかと考えられます。確かにメリットもあるのですが、デメリット(投資不動産については空き家になるなど)も存在します。「節税」と言う事だけに目を向けて、飛びつかない様に気を付けて下さい。

それでは今年も宜しくお願いします。