政治資金監査。

こんばんは。大阪市西区の税理士・FP(ファイナンシャルプランナー)事務所、門田会計事務所です。

今月は政治監査の期限も有り、かなりバタバタしておりました。

政治資金監査は皆さんご存知ですか?このブログでも度々出てきていると思われますが、一時期政治家が使う政治資金について不透明な部分が有り、その結果不祥事が起こりました。国の税金が入っている以上そういった不祥事は起こす訳には行きません。そこで他の国には無い制度ですが、政治家が使う支出について登録政治資金監査人として総務省の登録を受け研修を受けた弁護士・公認会計士・税理士がその支出のチェックを行うことにしました。これが政治資金監査の始まりです。

政治資金監査は1円以上の支出を全てチェックし、そのチェックした結果を政治資金監査報告書に書く義務が有ります。ですので、この政治資金監査報告書はかなり信頼出来る書類と言う事になります。収支報告書は1万円超の経費については記載されておりますが、登録政治資金監査人は1万円超だけで無く、全ての書類をチェックしています。

上記のように私達登録政治資金監査人がチェックしているので、経費の金額に間違いは無いとは思いますが、収支報告書等の資料を見て疑問に感じられる方は、開示請求も出来ますので一度総務省の方へ相談してみて下さい。

政治資金監査が始まって数年経ちました。世界でも運用されていない制度で、なかなか運用するのに総務省をはじめ様々な機関が試行錯誤を繰り返してきました。その結果、かなり洗練されてきています。多くの「Q&A」によりどういった実務で運営すべきかもまとめられてきており、私達登録政治資金監査人にとっても疑問とされる部分は少なくなってきているのが現状です。

税理士の仕事は従来は税務・会計だけでしたが、公益的な資格であることから様々な仕事が求められています。1つは成年後見人、もう1つは地方公共団体の外部監査人、そしてこの登録政治資金監査人です。職を与えられている以上公表され、それを見る皆様に信頼できる書類を作成すべきだと常に考えております。今回もご縁有ってこの仕事に就かさせていただきましたが、色々四苦八苦しながら全力で取り組んだつもりです。出来れば様々な人が政治に関心を持って、実はこういった制度によって書類に信頼性を与えられているんだと言うことを知ってもらいたいと思っています。

今日はこの辺で。

ではでは。

雑記

次の記事

ランニング雑記