会計参与。

私達税理士は税務・会計の専門家として色々な役割を担っています。

今日はあまり取り上げられないこの項目について書きたいと思います。

「会計参与」

皆さんは、この資格を聞いた事が有りますか?税理士や公認会計士や弁護士等で無い限り、あまり一般の方が聞いた事有ると言うのは少ないのかな…と言う予感がします。

では会計参与とは何なのか?

これは会社の資格の一種です。取締役や監査役などは有名では無いでしょうか。取締役は経営の正にブレーンの部分。経営に参画している者達を表し、それの代表的な機関が取締役会になります。その内の最高責任者が代表取締役になります。一般的には社長やCEO等の肩書きを別で持っています。会社法上では経営の最高責任者は「代表取締役」になります。社長やCEOは通称になります。

監査役は、取締役の暴走を止める為のストッパー的な役割を担っている資格になります。その合議体は監査役会と言う機関が有ります。取締役は日々経営していく中で、偶に間違いを犯す事も有ります。その時に「あ、それは間違っていますよ!」と客観的に指摘するのが監査役になります。上手く機能すると内部統制にも役立ちます。

一般的にはこの2つの資格が役員として認知されています(委員会設置の時は「執行役等」有りますが…)が、平成18年の会社法の改正により、新たに会計参与と言う資格の役員が出来ました。これは日本のみの制度で外国には無い制度なので、普及するかどうかも不明なのですが、現状況では普及していると言う話は聞きませんね…

会計参与とは、取締役と共同で計算書類等を作成する事を主な目的とした役員で、税理士・公認会計士等の会計の専門家の資格を持っている者に限られています。

つまり取締役が「オッケー」と言っても会計参与が「ノー」と言えば計算書類が出来ない事になります。この会計参与を会社の役員として入れるメリットは、計算書類の対外的な信用度が向上する事のみかもしれませんが、非常に大きいメリットです。勿論粉飾等が有る場合については、大きな責任も伴います。なので株主や債権者は安心して計算書類を見れると言うメリットですね。

もし、興味が有る方は是非会計参与を検討してみて下さい。

ではでは。

 

大阪市西区税理士FP事務所、門田会計事務所。

所得税法人税消費税贈与税相続税申告税務相談。経理・記帳代行の会計相談。家計相談等のファイナンシャルプランナー相談。その他簿記・FP・証券外務員・ビジネス実務法務等の各種検定の講師等については当事務所まで。

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